冬のかくれ脱水になる原因と対策のご紹介。
2024.10.29
2024.07.30
夏風邪
6月末から8月にかけて流行するウイルス感染症を、「夏風邪」とよびます。
冬の風邪とは異なる性質を持つので、同じ対処法をとっていても治らず、症状が悪化することも考えられます。
【ヘルパンギーナ】
ヘルパンギーナは、乳幼児を中心に夏に流行する風邪のひとつで、口や喉の粘膜に小さな水疱ができるウイルス性の感染症です。
・原因、感染経路
原因は、コクサッキーウイルスを含むエンテロウイルス属のウイルスによる感染です。ヘルパンギーナにかかった人の咳・くしゃみ・唾液などから感染します(飛沫感染)。また、水疱や感染した人の便に触れることで口の粘膜からウイルスが入り感染します(経口・接触感染)。
・症状
潜伏期間は2〜4日で、突然38℃を超える高熱、喉の粘膜や口の中に小さい水疱があらわれます。小さい水疱が破れて潰瘍になると喉の痛みが強くなり、食事や水分が摂れず脱水症状を起こすこともあります。
また、高熱による熱性痙攣をともなうこともあります。発熱の期間は2日〜4日程度で、遅れて口の中の症状もおさまり7日間程度で回復します。
【手足口病】
手足口病は、5歳ぐらいまでの乳児を中心に夏に流行する夏風邪のひとつで、手・足・口に水疱性の発疹ができるウイルス性の感染症です。大人でもかかることがあります。
・原因、感染経路
原因は、エンテロウイルスに属するコクサッキーウイルス・エンテロウイルス感染です。感染経路はヘルパンギーナと同様、手足口病にかかった人の咳・くしゃみ・唾液などによる飛沫感染や水疱に感染した人の便などによる経口感染・接触感染です。
・症状
潜伏期間は3~5日で、手の平・足の甲または裏・口の粘膜に2〜3mmの水疱があらわれます。肘・膝・おしりなどにも出ることもりますが、かゆみはほとんどありません。3割ぐらいの方が発熱しますが、高熱になることは少ないです。3~7日で発疹は消え、かさぶたになることはありません。
【プール熱(咽頭結膜熱)】
小児を中心に流行する夏風邪のひとつで、高熱・喉の痛み・結膜炎の3つの症状があらわれるウイルス性の感染症です。プールでの集団感染がみられていたことからプール熱とよばれました。
・原因、感染経路
原因はアデノウイルスによる感染です。感染経路は、咽頭結膜熱にかかった人の咳・くしゃみなどによる飛沫感染、感染した人が触れた物に付着したウイルスが、手を介して口・眼の粘膜から入る経口感染・接触感染です。
・症状
潜伏期間は5~7日間で、38~39℃の高熱・喉の痛みや発赤・目の充血・目やになどの結膜炎が代表的な症状です。目の症状は片側から始まりますが、その後他方にもあらわれ、下まぶたの症状が強い傾向です。
目の症状は3~5日間続き、1~2週間で回復し、視力に影響を及ぼすことは通常はないといわれています。その他、リンパ節の腫れ・下痢・腹痛・食欲不振になる場合もあります。頻度は多くありませんが、重症化すると肺炎を起こすこともあります。
・冷房の温度
冷房の温度が低いことで、屋外との温度差が大きくなり免疫力が低下します。
・水分補給
乾燥した粘膜の細胞にはウイルスが付きやすくなります。しっかりと水分補給することで感染を防ぎます。
・タオルを共有しない
うがい・手洗いを心がけ、感染者とタオルを共有しないようにしましょう。
・食べ残しを食べない
ウイルスを口から入れてしまうことで、お子様から大人の方へ感染してしまうケースが多いです。症状が見られるお子様の食べ残しは食べないようにしましょう。
・トイレの処理
症状が治まって2〜4週間はウイルスが便と共に排出されます。お子様のトイレ・おむつの処理に注意し、処理したのちは念入りに手を洗ってください。
・休養・睡眠をしっかりとる
ウイルスを原因とする夏風邪は、抗生物質による効果がないため症状を緩和する薬を摂りながら、体力・免疫力を改善して自然回復を待つ必要があります。
・水分補給
夏風邪を患うと脱水症状を起こしやすくなります。水分をこまめに摂りましょう。
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