花粉症の症状と、タイプ別による対策のご紹介!
2023.03.09
花粉症
花粉が飛ぶ季節になると、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状が起こります。スギ・ヒノキなどの植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状を「花粉症」と呼びます。また別名、「季節性アレルギー性鼻炎」ともいいます。
花粉症の原因植物とは?
・スギ(2月~4月)
花粉症の原因となる植物の代表格
・ヒノキ(3月~4月)
スギ花粉に似たアレルギー物質をもつ
・イネ科
カモガヤ(5月~6月)、オオアワガエリ(6月~8月)、ススキ(9月~10月)など
・ブタクサ(8月~9月)
秋の花粉症の代表格
花粉症の症状と対策とは?
【くしゃみ・鼻水】
・症状
アレルギー反応によって鼻の粘膜にあるマスト細胞から「ヒスタミン」などの化学物質が放出されることによって起こります。ヒスタミンなどが神経を刺激し、花粉を追い出そうとしてくしゃみや鼻水が出ます。
・対策
花粉が鼻に入らないよう、外出時はマスクを着用しましょう。
ヒスタミンの放出を抑える抗ヒスタミン薬が有効です。飲み薬・点鼻薬があります。
【鼻づまり】
・症状
マスト細胞から放出される「ロイコトリエン」などの化学物質が、血管を刺激することにより起こります。鼻の粘膜の血管が広がったり、粘膜が腫れたりするため鼻がつまります。
・対策
花粉が鼻に入らないよう、外出時はマスクを着用しましょう。
ロイコトリエンの放出を抑える抗ロイコトリエン薬が有効です。飲み薬があります。
【せき】
・症状
花粉症の時期、気管には気道全体の過敏性が高まり、せきが出ることがあります。花粉症のせきは、痰のからまない乾いたせきが特徴です。もともと喘息がある方は、悪化することもあるので注意しましょう。
・対策
花粉が鼻・口に入らないよう、外出時はマスクを着用しましょう。
喘息のある人は、治療をしましょう。
【のどのかゆみ、いがらっぽさ】
・症状
のどの粘膜に花粉が付着すると、アレルギー反応が起こりのどのかゆみ・いがらっぽさが症状として起こります。また、鼻づまりのために口呼吸になると、のどが乾燥して痛むことがあります。
・対策
花粉が口に入らないよう、またのどの乾燥を防ぐためにマスクを着用しましょう。うがいをして、花粉を取り除きのどを潤しましょう。
【目のかゆみ】
・症状
花粉が目の粘膜に付着し、アレルギー性粘膜を起こすことで生じます。結膜はまぶたの裏側・白眼の部分を覆っている粘膜のことをいいます。目のかゆみのほかに、充血・ごろごろした異物感・涙目・目やになどの症状もあります。
・対策
外出時は、花粉症専用メガネを着用しましょう。
アレルギー症状を引き起こすヒスタミンなどの放出を抑える抗ヒスタミン薬が有効です。飲み薬、点眼薬があります。炎症が強い場合は、抗炎症作用のあるステロイドが配合された点眼薬を処方されることもあります。眼圧をチェックしてもらう必要があるため、眼科を受診しましょう。
【肌荒れ】
・症状
花粉が原因の肌荒れは、「花粉皮膚炎」と呼ばれ肌の乾燥や赤み・かゆみ・ピリピリする感じなどがあります。女性の場合、化粧ノリが悪くなったり、ファンデーションと花粉の刺激で皮膚炎になることもあります。皮膚には、外からの異物の侵入を防ぐバリア機能がありますが、乾燥などでバリア機能が低下するとアレルゲンである花粉が侵入しやすくなり、花粉皮膚炎が起こります。
・対策
外出時、マスク・花粉症専用メガネを着用しましょう。
アレルギー症状を引き起こすヒスタミンなどの放出を抑える抗ヒスタミン薬の飲み薬が有効です。肌の保湿を心がけ、刺激の少ない化粧品を使用しましょう。
【頭痛】
・症状
花粉症の時期の頭痛・頭の重い感じは、花粉症の症状かもしれません。花粉症でくしゃみ・鼻水・鼻づまりがある場合、鼻の粘膜は炎症を起こしています。この炎症が、鼻の奥の方にある副鼻腔まで広がると、額のあたり・目・頬などに痛みを感じることがあります。
・対策
頭痛の原因が花粉症の可能性がある場合、病院を受診して医師に症状を詳しく伝えましょう。花粉症が原因であることが分かった場合、花粉症治療として副鼻腔炎の治療を行うこともあります。
スギ、ヒノキの花粉は春先、イネ科は初夏、ブタクサなどは9月頃が飛散のピークになります。それ以外の時期も少量ですが花粉は飛んでいます。そのため花粉のピークが過ぎても、症状が続くことがあります。
毎日を少しでも気持ちよく過ごすために、どの花粉に反応しているか、また適切に対処しましょう。
身体の不調などお身体のさまざまな不調について気になることがあれば、いつでも当院にご相談ください。